藍染めは海を渡り時代を渡る

水に滑り出す、船の新水

SANON Designでは、これまでに何度も船台や建造ドックなどで建造された船を水上に浮かべる作業である新水(しんすい)の様子を動画してきました。

youtubeに可能な範囲で動画をuploadさせていただいています。

力作の数々、よろしくければぜひご覧ください!

ひとつひとつの船は地域の文化であり、関わる人々の苦労や喜びが同時にあります。

そこで重要な役割を果たしているのが大漁旗。

漁師さんの誇りや矜持が立派な大漁旗となって、新水という祝いを盛り上げています。

それぞれ思い思いの大漁旗には、漁師さん一人一人の魂が込められていると言っても過言ではないかもしれません!

近藤染工場

大漁旗を北海道で作っている会社は多くありません。

旭川にある近藤染工場はその担い手として、貴重な文化を受け継いできた稀有な会社です。

近藤染工場さんのWebサイトを拝見してみると、その歩みには北海道の開拓の歴史が色濃く反映されていることがわかります。

創業は明治政府が推し進めていた開拓政策が盛んだった時期と重なります。

当時篠津村は早くから養蚕事業の試験地として開拓が行われていました。それもあってなのか、新篠津村に入植したうえで、旭川に移住して創業したのが近藤染工場の歴史の始まりとあります。

1890年(明治23年)に四国徳島より石狩郡新篠津村に入植。1898年(明治31年)旭川に移住し、1条通3丁目に近藤染舗を開業しました。

今から数えて126年と、北海道内でも非常に歴史のある企業であることがそこだけでも伝わってきます。

染め物

徳島の染め物といえば阿波藍(あわあい)が有名です。

阿波藍は、徳島県特産の藍染めの一種で、独特の青色を持つ染料で、伝統的な製法で染め上げられた布地です。

近藤染工場のホームページには「藍とともに徳島から旭川へ」という記載があり、創業者も徳島で藍染めに深い関わりがあったことが推測できます。

北海道には移住者が持ち込んだ文化や習俗が数多くあります。近藤染工場もそのひとつとして今に受け継がれておりその稀有な歴史は非常に貴重であると感じます。

近藤染工場の詳細な歴史はこちら

手拭いとテーブルセンター

そんな近藤染工場さんから、年末のご挨拶に添えられてならではのものをお送りいただきましたので紹介させていただきます!

弊社社名が染め物として表出!すごーい!

染め物だけでも特別感があるのに弊社社名入りのスペシャルバージョン!!

弊社の社長は嬉しくて小さい目が大きくなったように大喜びでした!

染め物ならではの味わいと雰囲気がチャーミング!

弊社の談話室「ちゃぼ」に飾ってありますので、ぜひ手に取ってご覧ください!

お仕事の縁から人の縁ができて、それが時代を渡り場所を渡り受け継がれる。

近藤染工場さんからの貴重な贈り物をいただき、弊社もこころを大切に今年も頑張ろうと思いを新たにしました。今年も残りわずかですが。

2024年もお世話になりました、その思いは次の時代へと

あっという間の年末。

みなさん大変お世話になりました!

胆振の不夜城と言われるSANONの明かりが消える日はありません。

今日も人と人との温もりの火を灯しながら、SANON Designは地域のこれからとこれまでを繋いでいきます。

今年も来年も再来年も、SANONをどうぞよろしくお願い致します!

さんおん文学137号も待望の創刊!

こちらも昭和29年に創刊してから、その文化の火を絶やさぬように紡いでいくのが弊社のミッション。

どうぞご覧いただけますと幸いです!

山音文学(さんおん・ぶんがく) 第137号

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